「自宅を売却したいのですがどういった方法がありますか?」といったお電話をよく頂きます。

ご自宅に限らず、不動産をご売却される場合には大きく分けまして二つの方法がございます。

ひとつは、①不動産業者が自らを買主として直接物件を買取りさせて頂く方法です。

もうひとつは、②不動産業者が売物件の仲介(媒介)をさせて頂いて買主様をお探しする方法です。

さて、それぞれの場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。

上記①の場合は、ご売却希望の物件(例えばご自宅)の買取価格につきまして、売主様と買取業者との間で合意が得られましたら、その金額にて業者が自らを買主として物件を購入致します。売主様と致しましても、お部屋を片付けたりお家を見に来られるお客様との案内時間を調整したりする手間や負担がかかりません。また、お客様のご案内がありませんので、ご自宅等をご売却されることが近隣の方にわかりにくいと言えます。

上記②の場合は、まず不動産業者がご売却希望の不動産の価格査定をさせて頂いて売主様と業者の合意した金額を売買価格として仲介業者が購入希望者をお探しすることになります。但しこの場合、物件のご契約の時期につきましては早い場合もありますし遅くなる場合もございます。また長く売却できない場合には、売却価格を当初の価格よりも下げて売却する必要性が生じる可能性もございます。

上記①と②を比較致しますと、売却価格が同等、あるいは価格の差異が少ない場合は、当然①の業者買取の方が売主様にとりましてメリットがあるものと考えられます。但し、業者が物件を買取した後に物件にリフォームや修理を施して、それに費やした費用や利益を計上した価格にて物件を再販致しますので、その為不動産業者が所有者様から物件を買取る価格は②の仲介の場合の査定価格よりも低くなるケースが多いと考えられます。(だいたい業者の買取価格は仲介の場合の査定価格より3割程度低くなると思います)

いずれに致しましても、不動産のご売却(ご購入も含めて)の場合、大きな金額が動きますので、失敗のな無いよう十分ご検討されることが大切です。