先日、お客様が来店されました。

お住み替えの為、「現在お住まいの一戸建を売却されて(中古)マンションを購入したい」とのことです。

現在お住まいのご自宅は住宅ローン等の借入が無くて「ご自宅を売却された資金をそのまま次のマンションの購入資金に充当したい」とのご希望です。

弊社にてご自宅を査定させて頂きましたところ、ご自宅の査定価格は約1500万円になりました。

お住み替え先のマンションの購入価格は1000万円前後を予定されておられます。

上記のお話ですと、一見スムーズにお住み替えが進みそうな感じですが留意すべき重要なポイントがございます。

お住み替え先のマンションが見つかりましても購入代金を全額お支払いしないとご入居ができません。

一方、ご自宅のご売却の代金は売主が引越しをして建物内を空にした状態で買主に引き渡しをしてからでないと入金になりません。

これでは、当初お客様がご希望されたように、ご自宅を売却した資金で次のマンションに入居することはむずかしいことになります。

ではどう致しましょうか。

ご自宅の購入者が決まりました場合は、我々不動産の仲介業者は通常、買主様と売主様の双方に事前にご了解を頂きまして、売買契約書に「物件の引渡しにつきましては買主様から売主様への売買金額の全額が支払われた後、物件の引渡しまで1週間の猶予を頂きます」といった内容の特約を付記致します。

こうしますと、売主様はご自宅を売却した資金をそのまま次の住宅の購入に充当して買主様から物件の引渡し猶予を頂いた1週間の間に新居に引しができることになります。

不動産取引は大きな金額が動きますので不測の事態が起きてトラブルが生じないよう細心の注意が必要です。